オーラソーマが日本に普及してきた頃から、色彩心理学に基づく心理テストや占いも脚光を浴びるようになってきました。雑誌には小さな特集が組まれ、新書もあちこちで出ています。資格検定も盛んになっています。
ところでこの色彩心理学というのもの、信ぴょう性はあるのでしょうか?つまり、当たるのでしょうか?
好きな色で、気質はわりと当たる。
「あなたの好きな色は何ですか?」と尋ねるタイプの心理テスト・カラー占いにおいて、気質・性格の診断はわりと当たります。
人は色を好む際、その色が持つ大衆イメージも無意識的に考慮しながら選んで(好んで)います。とはいえ、色の持つ大衆イメージをまるで気にしない人もまれにいるため、この手の心理テスト・カラー占いが確実に当たる、とは断言できません。
気になる彼の服装を、1カ月くらいチェックしてみよう。
気になる彼など、他人の性格を色彩心理学から推測したい場合、「私服」を観察するとかなりの確率で参考になります。人は、自分の最も好きな色の服飾品を多く持つ傾向にあるからです。
今日の服装をチェックするだけでなく、1カ月くらいはその人の服装動向をチェックする必要があります。1カ月くらい観察して、青が多いなら、彼は青が好きなのです。
成人男性の場合、スーツなど、黒を強要される場面が多いため、女性よりも色の好みを推察するのが難しいです。スーツを着ている場合、「黒が好き」と考えるのではなく、ネクタイやシャツの色に着目しましょう。
また、冬場も服装による好みの推測は難しくなります。冬場は黒・茶を中心としたダーク色を着なければという心理が働きやすくなるためです。
なお、服装による気質診断は、男性よりも女性のほうが的中します。男性は社会の風潮から、黒、グレー、紺といった「無個性色」が多く、男性は無個性色を着るものだという風潮もあるからです。女性のほうが、服装の色に好みや気質が反映されやすいです。
気質診断の際、1つの色にこだわらないで。
複数の色を同じくらい好む人もいますし、複数の気質を並列して持つ人もいます。
芸術とスポーツを同じくらい好む人がいますし、都会と自然を同じくらい好む人もいます。
すると、「この人は青の気質だ」と1つに特定できないケースも多々あります。
彼の服装をチェックしていて、青い服の日が7日あって緑の服の日が5日あったなら、彼は青の気質も緑の気質も併せ持っている、と考えたほうが適切です。
なお、5つ6つの色の気質を持つ多才な人もいます。それが服装に反映されないこともあります。心理テストで1色だけを選ばせるやり方は、気質を診断するうえで適切とは言えません。
「今日の心理」「今日の占い」は当たらない。
色彩心理学に基づいた心理テストや占いでは、「今、気になる色はどれですか?」と尋ね、今日の運勢を占うものがあります。
残念ながら、これは当たりません。
好きな色は日によってそうころころ変わるものではなく、運勢や気分によって気になる色が変わっていくことも少ないです。
オーラソーマはたびたびボトル選びをさせますが、これは意味があります。
オーラソーマの場合、単なる色彩心理学ではなく、霊感が関与します。目に飛び込んでくるボトルが、霊感の作用によって変わることがあるのです。
色彩心理学:ピンクにはどんな意味がある?
それでは実際の色彩心理学診断に入っていきましょう。
ピンクを好む人は、恋愛が好きな傾向にあります。可愛いものが好きで、または男性を喜ばせたい、という意識が強く働いています。
性欲の強い人もピンクを好む傾向にあります。男性はもちろんのこと、女性もピンク色を見ることで少なからず性的興奮が刺激されます。
恋愛をしたいときには、ピンク色の服飾品を多く取り入れると、効果テキメンです。そのためにピンクの服飾品をたくさん買うわけにもいかない、という場合には、マフラーやハンドバッグなど、いつも身につけるアイテムにピンクを選ぶと良いです。
若々しい印象を他人に与えたい、若々しくありたい、と願う人も、ピンクの服飾品はおすすめです。
ピンクのことを、「小さな女の子の色」と思っている人は多いです。セクシーな色ではなく、セクシーに目覚める前の純粋な女の子の色、というふうに。しかし、男性から見てピンクは「セクシーな色」です。小学生の女児にピンクを着せると、幼くても男性からの性的視線の対象になりやすいので注意が必要です。チカンなどに遭いやすくなる、ということです。
色彩心理学:赤にはどんな意味がある?
赤を好む人は、目立ちたがり屋やワガママな人が多いです。
赤は信号などで危険色と言われていますが、これは人間にも当てはまります。赤を好む人は身勝手な傾向にあるので、同性・異性問わず、あまり近寄らないほうが良いです。
または、「自分が主役!」と思っている人なので、彼・彼女のその欲求を立ててあげると、円滑になりやすいです。
ファッション雑誌などでは赤は、「恋愛色」「勝負色」などと説きます。恋愛したいなら赤いパンプスをはこう、勝負の日なら赤い口紅を、といったことが言われますが、これは誤り。
赤がセクシーさ、女らしさの象徴だったのは、ピンクという色が世の中に出回る前の話です。昔はピンクの服やアイテムなど少なく、赤がその代わりでした。しかし今はピンクが多く出回り、赤はピンクとは異なる意味合いの色として認識されています。
そして赤の認識は「主張が強い」「注意色」で、気になる彼の前で赤色でアピールすると、「この女はちょっとうっとおしいな」と思われてしまいがちです。
色彩心理学:オレンジにはどんな意味がある?
オレンジを好む人は、快楽主義者やグルメ好きが多いです。
赤と同じく、注意色の1つと言えます。オレンジ色を好む人は強烈な快楽を好み、友人や恋人をそれに巻き込むこ傾向にあります。
オレンジを好む人は、二重人格者やヒステリーを隠し持つ人も多いです。普段は愛想よく礼儀正しいのに、怒ると途端に凶暴になったりします。恋人に持つと非常に厄介です。離れたくても、離れることをそのヒステリーで食い止められたりします。
都会の快楽主義者にモンスター〇〇(強烈なクレーマー)が多いのはこの図式です。
企業でも、ロゴや装飾にオレンジを多用するところは要注意。衝動的な快楽主義者から大金をせしめようとするような、悪どい会社が多いです。
色彩心理学:黄色にはどんな意味がある?
黄色を好む人は、明るく陽気な人が多いです。
ムードメーカーとして頼もしい反面、ジョークが過ぎたり、幼稚で無責任な場合も・・・。幼稚さをまったく見せない黄色好きもいるので、色だけで判断しないで。
無邪気さや子供っぽさを象徴する色でもあり、そうした振る舞いを好む人が多いです。これも悪い意味とは限らず、良い意味で子供っぽい無邪気さを見せることもあります。
パステルイエローになると意味合いはかなり異なり、この色のカーディガンなど好む人はさわやかで純真な人が多いです。自然を好むでしょう。
信号などにおいて黄色は「注意!」の色ですが、黄色を好む人にそれはあまりあてはまりません。むしろ安全な人が多いです。
色彩心理学:緑にはどんな意味がある?
緑を好む人は、心優しい自然好きが多いです。
木々のようでありたい、と思っている人が多く、人に迷惑をかけることを嫌います。自立していて真面目です。
衣服に明るい緑を選ぶ人はとても少ないですが、いたら当たり物件!恋人としても親友としても必ずチェックしておきたいところです。
深緑は、意味合いが異なります。黒と同じような保護色の1つで、カーキ色のアウターなど着る人は、緑の気質と異なるケースが多いです。
ミントグリーン(パステルグリーン)も意味合いが異なります。ミントグリーンの服を好む人は、感受性豊か、美意識豊か、センスの良い先進的な人が多いです。それでいて心優しく、これも当たり物件です。
ただし、企業が緑やミントグリーンを使う場合、「誠実な会社と思われたい」という卑しい打算によるものが多いです。
色彩心理学:青にはどんな意味がある?
青を好む人は、静かで性格の良い人が多いです。
男性と女性で、その意味合いは大きく変わります。
女性の場合、流行や派手なことを嫌う落ち着いた人が多く、でも生真面目であることも嫌います。芸術や個性的な人生を好み、ひっそりとそれを生きようとします。心理学や哲学を好み、精神的な感性をしています。美しい顔をして青をよく着ているような女性は、男性から見て超当たり物件です!良い恋愛になるでしょう。
男性の場合、男性用の色として手に取っている場合と、青が好きで選んでいる場合があります。日用品や服飾品などでは、女性用にピンク、男性用に青などと、2種類くらいしか色パターンが用意されていないものがあり、消去法的に青を選んでいる、というケースは少なくないものです。
たくさんの色パターンがある中から青を好んで選んでいる場合、女性のケースと同じように、穏やかな精神主義者が多いです。やはり、女性から見てこの男性は当たり物件でしょう。
色彩心理学:インディゴブルーにはどんな意味がある?
濃い青、紺色、ロイヤルブルーのことです。
インディゴブルーを好む人は、個性的でありたいと願いながらも派手なことを嫌う人が多いです。精神的に大人びています。
ただし、インディゴブルーは「制服色」として選択されているケースも多いです。黒の代わりと言いますか、個性を隠すために選ぶ、選ばされていることがあります。ビジネスシーン紺色を着ている場合、大抵はこちらです。
色彩心理学:紫にはどんな意味がある?
紫には多様な意味があります。
奉仕の好きな人も紫を好み、神秘主義者も紫を好み、スタイリッシュな男性も紫を好みます。
女性が紫を着ているとき、それだけではどんな気質を表しているのか掴みづらいところがあります。パワーストーンのブレスレットなど併せてしているなら、神秘主義者である可能性が高く、スピリチュアルなことに盲目しがちです。
熟年女性が紫を着ているとき、奉仕的な穏やかな人が多いです。美意識も高そうです。
男性が紫を着ている場合、大抵はスタイリッシュでセンスある人です。
色彩心理学:白にはどんな意味がある?
白にも複数の意味があります。
純真でありたい人も白を好み、純真だと偽りたいブラックな人も白を好み、個性を隠したい人も白を好み、制服色として仕方なく着ている人も多いです。
プライベートの場で白いワンピースなど着ている人は、純真な人が多いです。
高級感ある白い服を着る人は、純真だと偽りたいブラックな人が多いです。
色彩心理学:水色にはどんな意味がある?
水色、パステルブルーについては、青によく似た意味を持ちます。
濃い目の青より水色を好む人は、純真でさわやかな人が多いです。隠し事を嫌います。
男性で水色、パステルブルーを着ている場合、美的センスにあふれたさわやかな人が多いです。ただし、よく色落ちしたデニム生地のシャツなどについてはこれに当てはまりません。
色彩心理学:ターコイズブルーにはどんな意味がある?
ターコイズブルーを好む人は、先進的な感性をしている人が多いです。マイペースで、楽しいことを好みます。しかしあまり他人を巻き込もうとはしないでしょう。
21世紀の場合、アニメ好き、オタク気質な人もターコイズブルーを好むことがあります。
色彩心理学:コーラルピンクにはどんな意味がある?
サーモンピンク、オレンジピンク、ペールコーラルなどとも言います。
ピンクと同じような意味合いを持ちます。
ピンク好きよりも、目立ちたがり屋、新しいもの好きが多いです。
男性にモテたいときに、やはりとても効果的な色です。
オーラソーマは色彩心理学であって色彩心理学でない。
オーラソーマは、色彩心理学に基づいていますが、色彩心理学だけですべてを語ることはできません。スピリチュアリズムを多分に含んでいます。
たとえば、赤などまるで好きでないのに、赤いボトルを選びたくなることはよくあります。これは霊感が作用するからです。
そしてオーラソーマにおいて赤は、身勝手さを示すだけでなく、心身のタフさや家庭力の強さ、経済的基盤の強さ、愛情の強さなどを示す色でもあります。
オーラソーマをやるなら、上述のような色彩心理学だけでなくオーラソーマ独自の色彩学を学ぶ必要がありますし、逆にオーラソーマで学んだ色彩学をそのまま色彩心理テストやカラー占いに転用するのは間違っています。が、その区別を出来ていないメディアが多いです。
色彩心理学は変わりうるもの。
「〇色を好む人は△△な気質をしている」といったことは、時代や地域によって変わりうるものです。
赤が女性らしさを示す色ではなくなってきたように、他の色が持つイメージも時代や場所に応じて変わる可能性があり、その色を好む人の気質も変わる可能性があります。
色彩心理学のテキストは、古典的な色のイメージをいつまでも引きずり続けているものが多く、大手の会社が出版するものでもあまり正しくないことがあります。要注意です。
では何を正解ととるのか、それは難しいところがあるのですが、この記事ではアセンテッドマスターの見解をもとにしています。2024年、日本におけるものです。